新聞社情報
新聞社のデータ管理/ホームメイト
近代的な意味での新聞が登場した、幕末から明治はじめにかけての時代からほぼ毎日発行されている新聞は、膨大なデータの積み重ねです。歴史や民俗の貴重なデータを新聞社がどのように管理していて、私達がどのように活用できるのかについて解説します。
新聞縮刷版(しんぶんしゅくさつばん)

新聞縮刷版とは、全国紙・ブロック紙・地方紙など主だった新聞のすべてのページを縮小して掲載してある、書籍やマイクロフィルム、CD-ROM、DVDのことを指しています。この新聞縮刷版は毎月1回の発行で、全国紙なら東京本社から出される最終版でテレビ番組欄も東京23区向けのものが載ります。
書籍の場合は、新聞1ヵ月分をA4サイズに縮小コピーしてまとめています。それぞれの新聞社、紙面内容にもよりますが、例えば朝刊40ページ、夕刊16ページ、月31日とすれば1736ページの書籍が完成することになります。もしも誤植や誤報、表現上の問題があったとしても、基本的に原版のまま、訂正記事もそのまま載せられています。
縮刷版を発行している新聞
日本において、縮刷版を発行している新聞(マイクロフィルム版だけのものも含む)です。
縮刷版のフォーマット、閲覧
書籍以外のフォーマットとして、近年ではマイクロフィルム版が作られたり、検索性の高いデジタルデータ版として、CD-ROMやDVDにPDF化した縮刷版を収録したものが発売されたりしています。どちらも書籍に比べて、収納スペースを取らず、手軽に扱えるのが特徴です。
これらは主に図書館で閲覧できますが、個人で購入することも可能です。
近年はデータベースとして、各新聞社の提供するWEBサイトから有料で閲覧する方法も一般的に利用されています。
縮刷版データを利用したサービス
研究や調査といった目的に利用する以外にも、縮刷版は活用されています。
毎日新聞の「お誕生日新聞オンラインショップ」では、一面とテレビ欄のコピーをラミネート加工したり、表紙をつけたりして購入できるサービスを提供しています。読売新聞でも、オンラインで同様のサービスが行なわれています。
また、朝日新聞・日本経済新聞・読売新聞・毎日新聞・スポーツニッポン・北海道新聞と提携した、その場でお誕生日新聞をプリントできる発行機も人気です。全国のアミューズメントパークや、展望台に約60カ所設置されており、広く利用されています。