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新聞社などの様々なマスコミ情報を検索できる「メディアポ」が、毎日の情報収集に欠かせない新聞に関する用語(か行)をご紹介します。新聞だけでなく、それを発行する新聞社についての様々な用語も収録。ぜひ新聞社用語集をご活用下さい!

新聞社 用語集

新聞社 用語を50音順に見やすくまとめました!探している用語の行を選択して下さい。

か行

  • 解説

    解説とは、新聞紙面において、報道しているニュースなどについて事実を報じるのと同時に、なぜそうなったのか、背景には何があったのかなど、ニュースの内容を補足する目的で掲載する解説記事のこと。紙面上に「解説」と断って掲載する新聞もあれば、特に断りなく記事中に解説文を記すこともあるなど、解説の掲載方法は新聞によってまちまち。新聞社の編集方針によって異なるが、ニュース記事は事実の報道が基本だ。しかし、事件などの発生した事実のみを報じるだけでは、そのニュースが意味することや、重要性が十分に伝わらない場合もあるため、新聞記事に「解説」が設けられることがある。解説の対象となるニュースについて、詳しい見識を持っている人や、継続的に取材を行なってきた人が、この解説部分を担当することが一般的だ。

  • 回読人数

    回読人数とは、新聞などを回し読みする人の数を意味する言葉。各世帯に配達された新聞は、その世帯にいる家族数人によって回し読みされることが多く、その人数を特に「回読人数」と言う。日本新聞協会広告委員会が公表している「2015年全国メディア接触・評価調査」では、新聞の朝刊は平均2.5人、夕刊は平均2.3人が「回読人数」とされており、つまり新聞1部あたり平均2人以上の人が読んでいることを表している。このデータから「新聞は家族で読むメディア」として扱われている。なお、この調査は新聞の購読世帯を対象としており、「家庭内で何人が読んでいるか」といったアンケート質問に対する回答であるため、小売店などで新聞を購入している人や、読み込みの度合い(深度)は問われていない。

  • 戒名

    戒名とは、新聞の見出しが漢字だけで構成されており、読みにくい状態になっていることを指す言葉。ネガティブな意味で使われ、この状態の見出しは避けられる。なお、この言葉は誤解に基づいて誕生している。そもそも亡くなった人に対して僧侶が授ける名前(「□□院△△○○居士」など)は、これ全体が「戒名」ではなく、「法名(宗派によって異なる)」が正しい。法名は「院号」「同号」「戒名」「位号」の構成になっており、正しい意味で「戒名」とされているのは、上の例の「○○」の部分だけ(宗派によって異なる名称・構成を使う場合もある)で、2文字が一般的である。そのため、漢字が連なった見出しを「法名のようだ」と表現するほうが正確なのだが、慣習的に「戒名のようだ」と言われている。

  • 拡材

    拡材とは、新聞の拡張員などが新聞の定期購読契約を獲得するために配る景品のことである。「拡張営業材料」を省略した言葉。通常は契約することに対する御礼のような形で配られるため、「粗品」ではなく「賞品」という。新聞販売のルールを定めている「新聞公正取引協議会」では、新聞契約の拡材について「購読料(最大6ヵ月)の8%が上限」と定めているため、この範囲で拡材が用意される。ただし、これを越えた額の拡材が配布される場合や、押し付けるように拡材を渡して、後日(拡材を使用したあとを見計らって)「契約しないなら拡材を返却しろ」と契約を強いる場合などが、過去に社会問題として取り上げられたことがある。なお、押し付けるように拡材(景品)を配布することを「配る」ではなく「置く」と表現し、またそうした勧誘方法を「置き勧」と俗に呼ぶ。

  • 過剰予備紙

    過剰予備紙とは、新聞社から新聞販売店に配達された新聞のうち、予備として配達された部数における過剰分のこと。新聞は紙のメディアであるため、配達の最中に落としてしまう、雨に濡れてしまうと言った日常であり得るトラブルにより、商品としての価値を失う可能性が高い。そのため、新聞販売店には契約数に基づく必要部数に加えて、「予備紙」と呼ばれる予備分も届けられている。そして、この予備紙の数について、過剰であった分を「過剰予備紙」と呼ぶ。つまり「余った予備紙」と言う意味ではなく、何らかの理由で過剰だった分のことを指す。新聞販売店はこの予備分・過剰分も含めて新聞社から仕入れている形になるため、仕入れコストが発生する。新聞販売店はこの過剰分を削減できるよう努めている。

  • 肩とは、縦書き新聞の場合に、一面の左上に掲載される記事及び配置箇所を指す新聞業界用語。「カタ」とカタカナで表記する場合もある。なお、一面に掲載される記事はその掲載場所によって「頭(一面の右上)」、「ヘソ(一面の中央あたり)」と人体に倣った名称が付けられており、「肩」もそのひとつ。どの記事をどう配置するかは、新聞社の編集方針にしたがって決定されており、その日の記事で「一番重要である」と判断された記事は「頭」の位置に置かれ、「その次に重要である」と判断された記事は「肩」の位置に置かれる。つまり、「頭」の位置に置かれた記事が「トップニュース」であり、「肩」の位置に置かれた記事は「準トップニュース」だ。どのニュースをどう配置するかは編集方針によって異なるため、新聞社の思想などを測る目安にもなる。

  • カット見出し

    カット見出しとは、見出しの一種を表す言葉であり、文字の背景に模様を配置して目立たせるデザイン処理を施した見出しのことを意味する。なお、ここで使われている「カット」とは、文字の背景に置かれた模様(これを特に「地紋」と呼ぶ)のこと。新聞紙面において、特に目立たせたいと考えられた見出しには、この「カット見出し」が採用されている。新聞はかつて白黒での印刷(モノクロ印刷)しかできなかったため、目立たせたい場所に色を付けられなかったことから、文字の背景に模様を描く「カット見出し」という表現方法が生まれた。ただし、カット見出しが頻出すると紙面全体が重い印象になってしまうため、特に目立たせたい見出しにのみ、この「カット見出し」が用いられている。

  • 紙とは、新聞紙その物の俗称。雑誌の「誌(し)」に対して新聞紙の「紙(し)」を「かみ」と読んで区別する場合に使うことも。「紙」と呼ぶ場合は「新聞」やそれに類する事物全般が含まれており、「全国紙」「地方紙」「ブロック紙」といった新聞の販売範囲による分類、「スポーツ紙」「経済紙」「業界紙」など記事内容による分類などを問わない。またさらに「学級新聞」や「地域の広報紙(新聞の体をなした事物)」など、非営利で発刊される事物も含まれる。世間一般では情報伝達手段として紙にプリントされた事物は「新聞」と呼ばれることがあり、これらはすべて「紙」と呼ばれる。ただし、雑誌などのように製本された状態の紙媒体を「紙」と表現することは少ない。

  • 簪とは、新聞の最上段に書かれている日付、新聞名、ページ数など、記事ではない情報部分のことを総称した言葉である。「かんざし」や「カンザシ」のように平仮名、カタカナで表記する場合もある。簪とは、もとは女性が髪を結う際に用いる伝統的な髪飾りのこと。簪は頭部の髪(人体の最上部)に付ける装身具であり、差し込むようにして髪を留め用いることから、新聞紙上の最上部に横書きで記される情報部分を簪と呼ぶようになった。新聞の紙面は記事の配置場所によって「頭(最も重要なトップニュースの位置)」、「肩(一面の左上)」、「ヘソ(一面の中央あたり)」と、人体に模した表現がしばしば用いられる。「簪」という表現も、これに倣っている。基本的には新聞それぞれで共通のフォーマットにしたがって記されており、デザインや書体の変更は滅多に行なわれない。

  • 幹事社

    幹事社とは、日本の記者クラブ制度にある役割のひとつ。記者クラブというグループにおいて幹事役を担う加盟報道機関のことを意味する言葉である。記者クラブは、大手新聞社など大手報道メディアによって構成される組織であり、全国に800程度が存在するとされている。なお、組織の目的は「公的情報の迅速・適格な報道」「公権力の監視と情報公開の促進」「誘拐報道協定など人命・人権にかかわる取材・報道上の調整」「市民からの情報提供の共同の窓口」(いずれも「日本新聞協会」の定義から引用)だ。記者クラブは私的な組織であり、その運用を支える幹事は加盟報道機関が持ち回りで担当している。幹事社の順番が回ってきた報道機関(複数社が担当する)はその期間、記者クラブを代表して情報源との仲介を行ない、報道に関する約束事を周知させるなどの役割が与えられる。

  • 勧進帳

    勧進帳とは、現場で取材した記者が、即興により頭の中で記事を組み立て、電話などを介して出先から記事を読み上げること。新聞社で待機していた別の記者がそれを新聞の形に整える。社に戻って記事を作り始めたのでは締切に間に合わないが、直近の新聞に掲載したいといった、緊急性と重要性の高いニュースを報じる際に行なわれる記事制作方法のひとつ。語源は、歌舞伎の演目「勧進帳」からである。この演目では弁慶がただの巻物を、さも勧進帳(寺院が寄付を募る文書)であるかのように、即興で文面を考えながら読み上げるシーンがあり、演目における見どころのひとつとされている。現場で即興により記事を作る記者の様子が、この演目における弁慶の様子に近いことから名付けられた。

  • 観測記事

    観測記事とは、観測によって制作された予測記事を指す場合と、観測することを目的とした記事を指す場合の2種類で使われる言葉である。観測によって記事を制作する例としては、上場企業の業績予想が代表的だ。これは経済新聞や経済面に掲載されることが多い。「公開されている情報を勘案すると、業績はこうなりそうだ」という予想記事。一方の、観測することを目的とした記事とは、記事によって「どんな反応をするか」を見ること。何かの決定などが成される前段階に「こうなりそうだ」のように憶測として記事で伝えることによって、世論の反応を見る。この観測の結果によって、予定されていた決定に影響を及ぼすことがある。公共料金の値上げなどがこの「観測記事」の代表例であり、反応がどの程度かを知るために、関係者から意図的に情報がリークされる場合も。

  • かんどり

    かんどりとは、事件などにおける容疑者・被疑者の人間関係を中心に捜査することを指す警察用語。一部の警察官が用いる隠語であり「鑑取り」と表記することが多いが、「関係者」の「関」から「関取り」が使われることもあり、そもそも隠語であるため定まった表記はない。県警などに出入りする事件記者が警察官とやりとりする際、警察官が日常的に使っているこの言葉を使うことがあり、それがやがて伝播し、記者同士で使われるようになった。ただし、こうした背景で伝わった言葉であるため、新聞記者の中でもごく一部でしか使われていない。記者が関係者などに取材することを、警察官の捜査に倣って「かんどり」と呼ぶ場合もある。警察官としての立場ではなく、記者の立場で「かんどり」を行なうことで判明する情報もあり、警察官との間で情報共有が行なわれることも。

  • 雁首

    雁首とは、新聞記事に掲載する顔写真のことを指す言葉であり、俗に口頭で用いられる。新聞記事を制作する段において上役から「雁首を撮ってこい」と言われた場合は、つまり「掲載できる顔写真を用意しろ(撮ってこい)」の意味である。顔写真に関連した用語に「バストアップ」があるが、これは言葉通り「胸から上」の写真であるため、通常「雁首」とは呼ばれない。およそ「首から上」程度の顔写真が「雁首」である。もとは「雁(がん、かり)」という鳥の首を指しているが、そこから転じて「整列すること、人が集まること」を「雁首揃えて」と表現する。ただし、これには侮蔑的な意味が伴っているため俗な表現としてしか用いられない。新聞業界で使われている「雁首」も、この俗な表現から転じた。

  • 企画記事

    企画記事とは、ある特定のテーマについて深く掘り下げることを目的として制作される記事。単発で終わることは少なく多くの場合は連載され、その「連載」を盛り込んで「企画連載記事」と呼ぶ場合も。「企画」とは「計画を立てること、目論むこと」を意味する言葉であり、その言葉の意味通り「企画記事」は計画によって発生し、取材・制作が進められる。世の中で発生した事件や事故などに応じて報じる記事は、何かしらの事象を受けての報道であるため、言わば「受け身の報道」であるが、「企画記事」は新聞社の自発的な企画によって制作されるため、「攻めの報道」であるとも考えられる。新聞社それぞれの編集方針や政治的信条などによって、それに合わせた企画記事が制作されやすい。

  • 機関紙

    機関紙とは、新聞の種類を表す区分のひとつであり、「機関」などと分類される組織によって、その組織の目的や主義・主張に沿った形で制作・発行される新聞のことである。読者の対象は、発行する組織に属する人や関係者、それに類する人とされる。機関紙を発行している機関の例は、国家機関、政党、政治団体、職能団体、労働組合、業界団体、宗教団体、社会運動団体など。名称が「機関」ではなく「団体」や「組合」であっても、機関紙と似た方針(その組織の目的や主義・主張に沿った方針)で制作されていれば「機関紙」と分類する。一般的な新聞にはある程度の公平性が求められるが、機関紙は組織の関係者などに向けた新聞であるため、内容や思想は偏っていても構わないという大きな違いがある。政治的・宗教的な機関紙だけでなく、特定の職業の人だけが必要とする情報をまとめた機関紙など、その種類は多彩だ。

  • 記者

    記者とは、「記す者」とあるように、取材などを経て記事を作る人のことである。ただし、新聞業界で「記者」と呼ぶ場合は、特に新聞社の社員として、記者の立場にある人のことを意味する。また、新聞社には担当する記事のジャンルによって部門があるため、例えば経済部の記者であれば「経済記者」、政治部の記者であれば「政治記者」などのように、担当する部門名を付けて記者を呼び分けることが多い。記者の文章表現方法には記者本人の個性は求められず、事実を記事として正確に書ける能力が求められる。新聞に適した表現を選択できるだけでなく、担当するジャンルに関連した正しい知識も必要だ。なお、「新聞記者」のことを俗に「ブンヤ」と呼ぶのは、「しんぶん」の「ぶん」に由来している。

  • 記者会見

    記者会見とは、記者の役割を持った人を一堂に集め、発表や説明、質問の受け答えなどを行なう会合のこと。この「記者」とは新聞記者に限らず、テレビの記者(レポーター)や雑誌の記者(編集者が記者を担う場合もある)が含まれることもある。英語に訳してカタカナにした「プレス・カンファレンス」と呼ぶ場合も。公的な記者会見と私的な記者会見があり、公的機関が発表者になる公的な記者会見は、原則的に記者クラブの主催によって開催される。そのため、記者クラブに所属していなければ参加不可。ただし、外国人記者の参加を求める場合は、外務省などの公的機関によって主催されるため、こうした制限はない。一方の「私的な記者会見」は企業などが主催するので、この場合は参加に際して記者クラブへの所属は問われない。

  • 記事中広告

    記事中広告とは、新聞における広告配置の場所を指す言葉。「広告」を省略して「記事中(きじなか)」と呼ばれることも。記事1段の上下サイズに、記事本文10数行程度の横幅で掲載される。この「記事中広告」を含め、記事スペースの左右端に置かれる「突出」、記事の最中に小さく挟み込まれる「記事バサミ」と合わせて、「雑報(小枠)広告」と分類される。記事の中に配置されることから広告自体が大きくならないため、広告料金は記事下の大きなスペースよりも安価に設定されることが一般的。ただし、一面に掲載される場合、社会面に掲載される場合など、新聞のどのページに掲載されるかによって注目度が変わるため、それに応じて掲載料も変わる。記事中広告はスペースこそ小さいが、読者が記事を読んでいく最中に自然と目に入るため、十分な広告効果が期待できる。

  • キャップ

    キャップとは、新聞記者の役割を表した通称または役職のこと。現場に出ている記者の中で、最も能力に優れた記者や、最年長の記者をキャップに据えることが多い。新聞社の中で担当しているジャンルによって「県警キャップ」「市政キャップ」などと名称が付けられ、そのジャンルに関する記者のリーダー、キャプテンのような立場に相当する。この「キャップ」のすぐ上にあたる上役が「デスク」であり、「デスク」は基本的に社内の机に付いて記事の到着を待つ立場になるため、現場の第一線で活躍する記者としては「キャップ」が最上位。「キャップ」という通称は各新聞社で使われている他、新聞社によっては役職として「キャップ」を設定している場合もある。

  • 共同ダネ

    共同ダネとは、共同通信社から配信された新聞記事のことである。なお、共同通信社から提供された物ではなく、自社の記者が書いた記事を「地ダネ」、独占取材によって自社新聞にだけ掲載される記事を「独自ダネ」などと呼ぶ。新聞などに掲載される記事は、共同通信社、時事通信社といった「通信社」から提供される物がある。通信社はニュースの卸問屋に相当する物であり、新聞社など報道機関は、自社の記者が作った記事だけでなく、通信社が用意したニュースから必要に応じて情報を仕入れることで新聞を完成させている。新聞などに掲載されるニュースは、しばしば「タネ」と表現される。「ひときわ注目度が高く特別なニュース」を「特ダネ」と呼ぶのも、この習慣に則った物である。

  • 共輸便

    共輸便とは、「共同輸送」の俗称である。新聞を印刷する印刷所から、配達の拠点である各新聞販売店まで、あるいはいずれか中間地点までの輸送について、複数の新聞社共同で行なうことを意味する。新聞業界の特別な用語ではなく、流通業界で一般的に使われている言葉で、新聞のみならず多様な業界で共同輸送が行なわれている。「共輸便」や「共同輸送」とあえて呼ぶ場合は、同業他社のライバル企業同士が、共同で輸送することを指す場合が多い。つまり新聞の場合は、複数社の新聞が同便で輸送されることを意味する。共同輸送の主な目的はコスト削減である。なお、自社の新聞のみならず、委託を受けて他の日刊機関新聞を印刷している新聞社もあり、その場合、同じ印刷所を利用して共同輸送するのは当然の成り行きと言える。

  • 協力紙

    協力紙とは、協力関係にある新聞社同士が、それぞれの他社新聞を指して使う表現。俗称であり、協力関係の程度によって「提携紙」とする場合がある他、資本関係があって親会社・子会社の関係にあっても便宜上「協力紙」と呼ぶことがある。日本におけるメジャーな新聞とされる全国紙は、どこか地方の新聞社と深い関係性を持ち、情報共有や取材活動の協力などを行なっていることが多い。また、地方における印刷業務について提携委託を結んでいる場合や、新聞の販売のみ提携している場合(新聞販売店で他の新聞を一緒に扱うなどの提携)、新聞記事に使う世論調査についてだけ協力して実施する場合などが挙げられ、新聞社同士の協力関係は様々である。どこからどこまでの協力関係を「協力紙」と呼ぶかは明確になっていない。

  • 逆ピラミッド

    逆ピラミッドとは、新聞記者が心がける新聞記事の文章構成方法。それを逆ピラミッドの形に喩えた。逆ピラミッドを最上部、中段部、最下部の3段階に分け、この順番で文章を構成。最も大きな最上部は、そのニュースにおいて最も価値があると思われる情報である。5W1H(「When」「Where」「Who」「What」「Why」「How」)もここに含む。この最上部だけでも、最低限必要な情報は理解できるように構成する。続く中段部は、ニュース詳細のうち、重要だとされる情報である。最後の最下部は、重要ではない雑多な情報、背景情報などが相当。つまり、そのニュースを読む場合には、最初に書かれた逆ピラミッドの最上部に相当する部分だけ読めば、概ね理解できる。また、新聞記事を配置する際に、他のニュースなどとのかね合いから文章を短く調整しなければならない場合には、文末側から削っていけばニュースの内容がおかしくなることはない。

  • 組版

    組版とは、印刷物を完成するために行なわれる工程のひとつで、文字、写真、図、線などの必要な要素を配置し紙面を構成することを指す。いわゆる「レイアウト(配置)」に相当する作業である。「組み版」と送り仮名を使用する場合も。同じ印刷の工程を「組み付け」とも呼ぶが、新聞業界では「組版」の用語を使うことが多い。手作業の時代を経て、専用のコンピューターソフト(DTPソフト)を使用して作業を行なっている。新聞専用に最適化された組版ソフトとシステムがあり、時間との勝負になりがちな新聞制作の現場で効率化に役立っている。なお、手作業で組版を行なっていた時代に使用されていた、材料を組み合わせて作る凸版その物のことも「組版」と呼ぶ。

  • 黒枠

    黒枠とは、新聞広告の一種であり、ある人が死亡したことや、その葬儀を広範囲に告知する目的で掲載される、いわゆる「死亡広告」のこと。死亡広告はフチを太い黒枠で囲って掲載するため、この呼び方が使われている。交友関係の広い人や、社会的に地位の高い人が死亡した場合には、故人の知人や関係者の全員に手作業で告知を行なうことは難しい(葬儀までの時間制限がある上に対象者数が多い)ため、新聞に死亡広告を掲載することで、広く周知する方法を採る。また、地域によっては近所付き合いの一環として葬儀に参加することが習慣になっているため、地方紙では死亡広告が重要な情報源になっている。なお、「黒枠」とされる広告は新聞社によって表現が異なり、「ご不幸広告」「お悔やみ広告」「訃報広告」と呼ばれることもある。また、死亡広告だけではなく災害などへのお見舞として掲載される広告も、黒枠の一種とされる。

  • ゲラ

    ゲラとは、試し刷りを意味し、新聞業界だけでなく印刷にかかわる業界で広く使われている言葉である。「ゲラ刷り」と呼ばれることも。校正作業は、主にこのゲラによって行なわれている。かつて印刷工程で使われていた木箱が、中世以前の地中海付近で使われていたガレー船(船体に備え付けられた大量のオールを、大人数の人力で漕いで動かす船)に似ていたことから、この木箱を使って刷った物を、「ガレー(galley)」から転じた「ゲラ」と呼ぶようになった。ゲラはPDFなどの形式を用いてコンピューター画面上で内容を確認することもできるが、完成形に近い紙に印刷された状態を確認する目的もあり、実際にプリントをして校正作業を行なうことが多い。

  • 現場雑観

    現場雑感とは、現場を取材した記者によって見たまま感じたままに書かれる記事のこと。雑感とは、まとまりのない感想のような物を意味する。文章としてのまとまりがそもそも求められないため、新聞記事の文章表現としては不適切だとしても、「現場を訪れた記者の率直な感想」の体裁で掲載される場合がある。雑感の文体は現場の臨場感を伝えるのに効果的であるため、大きな事件や事故の現場では、現場雑感が採用されることが多い。また、記者の(ときには新聞社の)思想や主義を主張するような内容が、現場雑感の形式で掲載されることもある。各新聞によって「記者の目」など、それぞれの名称を付けて「現場雑感」を掲載している。基本的には「誰が書いたか」を示す署名が添えられる。

  • 現本

    現本とは、「現地対策本部」を省略した表現で、通称として用いられる言葉。大きな災害や事故、事件が発生した際には、事態の収拾を目指した活動の拠点として「現地対策本部」が現場周辺に設置される。通信技術が発展した現代においても、現場で情報を収集することには大きな意味がある。事務作業の一部がこの現地対策本部で行なわれることにより、災害の被害状況や支援情報など、最新の情報が集中的に集まるため、新聞社などの記者もここを情報収集の重要な拠点として使用する。大きな災害が発生した場合は緊急対策本部長によって「現本」が設置される他、海外で大きな事件などが起きた場合には、邦人の保護や情報収集を主な目的として海外に「現本」が設置される。

  • 広告接触率

    広告接触率とは、新聞、雑誌、Webサイトなどのメディアにおいて、掲載された広告が、どの程度の人の目に触れたかを示す指標である。広告接触率が高ければ高い程多くの人の目に触れたことになり、広告出稿による効果が高いと期待できる。新聞業界では「日本新聞協会広告委員会」によって広告接触率が調査されており、特定の号の新聞を読んだ人に対し、それぞれの広告を見たかどうかのアンケートを実施している。この質問で回答者は「確かに見た」「見たような気がする」「見た覚えがない」の3択から選択することを求められ、「確かに見た」「見たような気がする」のどちらかを選んだ人は、この「広告接触率」に計上。なお、回答で「確かに見た」と回答した人は、「広告接触率」に加算されるだけではなく、さらに詳しく広告を見たという意味の「広告注目率」にも含まれる。

  • 公取

    公取とは、「公正取引委員会」を省略した言葉で、新聞記事上で「公取」または「公取委」と省略して掲載される。公正取引委員会は、独占禁止法(正式名称は「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律」)を代表として、自由主義経済における市場競争が適正に行なわれるよう管理する日本の行政機関である。新聞も読者の購読料から利益を得る「商品」であるため、公正取引委員会の監視下にあり、「正当な理由なく定価を崩してはならない」など、商取引のルールが定められている。夕方になっても朝刊が値下がりしないのは、これが理由。また、新聞勧誘におけるルールを定めた「新聞公正競争規約」は、新聞事業者が自主的に決めた物だが、公正取引委員会の認定を受けている。

  • 降版

    降版とは、新聞を制作する流れの中で校閲や修正などの作業がすべて完了し、印刷部門などに引渡すことを指す言葉。一般的な印刷業界で「下版(げはん)」と呼ばれる物の新聞用語。この降版によって、新聞に修正など手を加えることができなくなるため、「締切」の意味でも用いられる。また、このタイミングは「降版時間」とも呼ばれ、新聞社は降版時間ギリギリまで最新のニュースを盛り込めるよう努めている。新聞社などによって組織されている「日本新聞協会」では降版をタイムリミットとして、以降に記事内容に手を加えないよう「降版協定」を制定。過度なニュース競争になることを避け、適切なルール下で競争が行なわれることを目的としたルールである。

  • コピーライト

    コピーライトとは、「著作権」を意味する言葉であり、「この新聞の著作権をどこが持っているか」を明示した物のこと。新聞のコピーライトは最上段に書かれていることが多く、その著作権は基本的に発行している新聞社が保有している。「コピーライト」は英語で「著作権」を意味する「Copyright」をカタカナにした物で、雑誌やWebサイトなど、公表されている記事は習慣的にこれが記載される。著作権は国内だけではなく海外にも及ぶルールであるため、英語による表記や、○で囲った「c」のマークなど一定のルールにしたがって用いられている。テレビなどで新聞記事の内容を引用する場合には、「○○新聞によれば」などと著作権のルールにしたがって紹介することが求められる。

  • コラム

    コラムとは、線などで囲ったデザインで配置される記事スペースを指す言葉。箱状になることから「ハコ」「ハコ記事」と呼ぶ場合もあり、いわゆる「囲み記事」の体裁を成した物。ただし、「コラム記事」を省略して「コラム」と呼ぶこともあり、ここから転じて、ニュースを報じる「記事」ではない、記者の意見などを記した文章のことを「コラム」と呼ぶ場合がある。コラムは必ずしも罫線などで囲われているとは限らない。他のニュース記事とは異なり、記者の感想など主観的な内容を盛り込むことが多いため、新聞社それぞれの思想が表れやすい。「コラム」と言う言葉は「円柱」を意味するラテン語がもとになっており、他の記事との境目として設けられた罫線などを円柱に見立てている。定期的な連載として新聞紙面に掲載される「人生相談コーナー」なども「コラム」の一種である。

  • 号数

    号数とは、その日の新聞が創刊号から通算で何号目にあたるかを表記した物のこと。通常は紙面各ページの最上段、日付などが記載されている「簪(かんざし)」と呼ばれる情報スペースに表記する。創刊号から起算するため、歴史の長い新聞程この号数が増える。朝刊と夕刊は同じ「号数」が用いられることから、1年では365号になるが、休刊日が設けられている他、社会情勢などによって発行できない日もあるため、実際にはもう少し少ない。日本の有名な新聞で歴史の長い物は明治時代に創刊されており、この号数は5万を越えてカウントが続けられている。なお、大きなニュースを緊急的に報じる「号外」は、この「号数」には数えないことから「号外」と呼ぶ。

  • 御用記事

    御用記事とは、企業などからの資金提供によって制作される記事を揶揄した表現。いわゆる「記事体広告(記事の体をなした広告)」を「御用記事」と呼ぶ場合が多い。御用記事ではスポンサー企業の意図に沿った広告が記事の形で制作される。似た言葉に「提灯記事」があるが、「提灯記事」の場合は金銭などの提供がなく、記者などが「その企業に良い顔をしたい」などの私的な思惑によって制作された記事を意味する場合が多い。これに対し「御用新聞」は、公権力の言いなりになって作られた新聞のことを指すため、資金提供がない記事でも「御用記事」と呼ぶ場合がある。なお、「御用」とはかつてあった「御用商人」や「御用達」などがもとになっている。

  • ゴンベン

    ゴンベンとは、詐欺事件を指す隠語。もとは警察用語であり、警察署などに出入りしている記者などによって新聞社に伝わり、事件記者を経験した記者など一部の人が新聞社内でも使うようになった。「詐欺」の「詐」の部首が「ごんべん」であることからこう呼ばれる。県警に日常的に出入りしている新聞記者は、取材対象である警察官が使う業界用語も知っておかなければ業務に支障があるため、警察用語がそのまま新聞社で使われることがある。警察では事件の種類について一文字目の漢字の部首を隠語にすることがあり、他には「汚職事件」を「サンズイ」、「窃盗事件」を「うかんむり」などと呼んでおり、そのまま新聞社にも伝わっている。

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