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新聞印刷のインク



近年の新聞は、従来のモノクロのイメージとは違い、カラーの広告や、見開き写真のスーパーワイド印刷なども取り入れられており、印刷技術の進展が新聞編集にも大きな影響を与えています。ここでは新聞の印刷には欠かせないインクについて解説します。

新聞印刷に使われるインクの特徴とは

新聞印刷に使われるインクの特徴とは

短時間に高速で印刷しなければいけない新聞印刷用のインクと、書籍やパンフレット、チラシなどの商業用印刷に使われているインクとは何がちがうのでしょうか。新聞印刷用インクと商業印刷用インクのもっとも大きな違いは、その乾燥方法にあります。

新聞印刷用のインクでは「浸透乾燥方式」という方法が採られています。紙の繊維にインクの溶剤が入り込んで乾燥すると、着色顔料を含む樹脂は用紙の表面に残り、その色が定着するのです。

この方法ならば、通常、商業印刷で使われる自然乾燥方式よりスピーディに乾燥させることができ、チラシなどのように熱風ドライヤーで強制的に乾燥させたり、印刷から乾燥まで1~2日ものを要したりすることはありません。

ここで用いられるインクは、新聞紙の繊維に迅速に染み込み、乾くことができるよう、また、薄くて比較的強度の弱い新聞用紙が破れないよう、高い流動性や粘度の低さが必要です。

サラサラとしたテクスチャーの液体がネバネバした液体よりも紙に染み込みやすいことからわかるように、新聞印刷用のインクでは、網点とよばれる画像を表現するインクのドットが大きくなってしまう現象がみられます。これにより、色の濃度が上がってしまったり、色のグラデーションがうまく表現できなかったり、色が濁ってしまったりしまうので、注意が必要です。

健康・環境に配慮した植物油インク

環境への配慮と産業の発展の両立は、どんな企業も取り組まなくてはならない課題です。もちろんインクも例外ではありません。従来の新聞印刷インクには石油化学系の溶剤が使われており、人体に対する影響や空気の汚染が問題となっていました。

しかし最近の新聞印刷インクには、サラダドレッシングや食用油の原料として使用するものと同じ大豆油を使用した、大豆インクの導入が増加してきています。大豆インクは、作業環境が改善するだけでなく、新聞をリサイクルする際、インク部分がほぼ微生物によって水や二酸化炭素などの無機物に分解される「生分解性」を持つめ、地球環境にもやさしいインクなのです。

大豆インクは油の透明度が高いため、着色顔料の発色が最大限に活かされ、鮮やかな発色を引き出せます。カラー刷りの新聞が増えている近年の傾向にも適しているため、導入が進んでいるのです。