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新聞記者の仕事 記名記事を書く



新聞記事には、取材して記事を書いた記者の名前が入っている「記名記事」があります。ここでは、記事に責任の意思を示す「記名記事」について説明します。

記名記事を書くとき

記名記事を書くとき

新聞記事を読んでいると、文末に記者の名前が記された記事を見かけることがよくあります。これは記名記事、または署名記事と呼ばれるものです。その使い分けや頻度などは、新聞各社の見解によって分かれます。

日々起きている事件や事故を伝える場合、記者は警察や消防、目撃者や現場周辺の住民などに取材して、事実のみを記事にまとめますが、状況によっては、記者会見や報道機関に配布される発表資料(プレスリリース)などをまとめて記事にすることもあります。当然、新聞の使命は、客観的事実を報道することですから、書き手である記者の意見や心情、個人的見解を混同させないのが原則です。

しかし記事の内容によっては、同じ事実であっても、さまざまな視点や考え方によって、いろいろな解釈ができるケースもあります。そんなとき、記者や有識者、専門家などの意見・視点を加え、解説や分析を行なったり、記者本人の視点や考えから記事を書いたりした場合には、その記事に対して責任をもつという意味で記者の名前を入れます。これが記名記事(署名記事)なのです。

記名記事のリスク

ある事件や事故について、例えば、取材を通じて記者はこう思った、こういうテーマで事件や事故を検証してみた、といった記事を書く場合は、記名記事(署名記事)になります。ほかにも連載企画や特集記事などを担当した記者が、それぞれ自分の記事に署名を入れることもあります。

また、あえて記者個人の名前を入れずに、○○取材班といったような曖昧な呼称にするときもあります。それは記事内容が反社会的な勢力を対象にしたものであったりするケースで、記事に対するいやがらせや報復から、記者を守るために実名を伏せています。記事の内容や記者との関係から、情報源となった特定の個人を守る場合にも、リスク回避の観点から、記名を避けることもあります。

記名記事に対しては、賛同の声が集まることもあれば、反対意見が多く寄せられることもあります。いずれにしても、記名記事(署名記事)は、ひとりの記者として、自分の書いた記事に責任を持とうとする毅然とした意思と自信の表れが見て取れます。逆にいえば、記名原稿が許される記者は、周囲から一人前のプロとして認められていることを意味します。

記名記事はだれのものか

記名記事(署名記事)を書く上で、現場でもめることもよくあります。記者が書いた原稿は、整理記者やデスクを経て実際の記事となりますが、その際、デスクによって原稿に手が加えられたり、原稿の一部が削られたりといったことが日常的に起こるからです。1行でも他者に手を入れられた原稿は、もう自分の原稿ではないから、記名を外してくれと譲らない記者もいます。とはいえ、最終原稿にはデスクのチェックが不可欠ですし、記事組みの都合により、文字数を削減しないといけない場合もあります。記者とデスクがお互いの主張や意向を尊重して、原稿を推敲できればいいのですが、新聞の現場は常に時間との戦いで、記名した記者に不満が残る場合もしばしばあるようです。