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新聞記者の仕事 新聞の顔「社説」とコラム



見比べれば、一目瞭然。新聞各紙の特色や個性を、論調と短評で決定づける記事、それが「社説」とコラムです。

社説は新聞の真顔

社説は新聞の真顔

新聞で最も目立つ記事は一面トップの記事です。これは実際に起きたことの事実を記事にして読者に伝えています。そうした一面に載るような、そのときどきの重要な事件や事故、災害、社会問題や政治・政局の動き、経済の動向などについて、新聞社はどういう考えや意見をもっているのか、その論を展開するのが「社説」です。

「社説」の掲載位置は新聞社によって異なりますが、だいたい3~5面、あるいは中間のページ辺りに載っています。この「社説」を執筆するのは、論説委員と呼ばれる、その新聞社の20名ほどのベテラン記者で、テーマごとに議論を重ね、社としてどういう主張をするかを話し合って決め、担当になった委員が社を代表して「社説」を書きます。そして出来上がった原稿は、論説委員全員で確認し、それが社としての意見でいいかどうかを徹底的に検討します。

多くの新聞社は「社説」としていますが、産経新聞は「主張」という呼び方で掲載しています。「社説」にはそれぞれの新聞社の特色や個性が如実に表れます。同じテーマであっても、新聞社によって意見が二分することもよくあります。それは新聞が、社会の公器として、言論の自由や報道の自由を行使していいからにほかなりません。むしろ、活発な論議を呼ぶような問題提起や具体案を社会に示すことが、新聞としての大切な役割ともいえます。なお、同じ報道機関であってもテレビ局は放送法により、言論を自由に主張できないと定められているため、「社説」を出すことはできません。

コラムは新聞の笑顔

「社説」がそれぞれの新聞社の真面目な固い表情の顔だとしたら、コラムは少し表情をゆるめた新聞社の笑顔といえるかもしれません。

「社説」とはまるで対照的なコラムは各紙、新聞一面の記事と記事下広告の間に載っています。朝日新聞は「天声人語」、読売新聞は「編集手帳」、毎日新聞は「余禄」というタイトルで毎日掲載されています。

世の中の身近なテーマを巧みに捉え、喜怒哀楽のこもった随想のように、読者の心情を温かく和ませるコラムは、百戦錬磨のベテラン記者ならではの文章力とセンスに充ちあふれています。わずか500文字足らずのコラムには書き手の人柄や想いがにじみ出て、それに毎朝共感して、いい一日のスタートを切ることができた読者は数限りなくいるのではないでしょうか。

ときには洗練された文章の職人芸とも思えるような読み物として、人々の心に焼きつく名文と出会えたりします。大学入試の受験問題に、「天声人語」が引用され、話題になりましたが、それも当然といえる価値をもったコラムであることは間違いありません。

「社説」とコラム、両方の顔つきの好みで購読する新聞を選んでいる読者も多いはずです。一度、慣れ親しんでしまうと、なかなか新聞は変えられないものですが、ときにはいつもと違う新聞を手に取って、しげしげと真面目な顔とやさしい笑顔を見比べてみるのも、新聞の読み方としては面白い試みかもしれません。