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新聞記者の仕事 「抜かれ」と「抜き」



新聞記者にとって、知らなかった情報を他紙の記者に先んじて記事にされることを「抜かれ」といい、逆に、先に記事にすることを「抜き」といいます。

「抜き」の快感と「抜かれ」の屈辱

「抜き」の快感と「抜かれ」の屈辱

一面記事を書くことが多い社会部や政治部、経済部の記者は、毎朝、新聞各紙に目を通し、「抜き」「抜かれ」のチェックを行ないます。いわゆる「特ダネ」「スクープ」といった記事をチェックすることで、他社が先んじれば「抜かれ」になり、自社が手がければ「抜き」になります。「抜かれ」たら、「抜き」返せというのが、新聞業界の掟のようなもので、それに執念を燃やし続ける記者も少なくありません。その戦いのくり返しが新聞記者をたくましく成長させると言っても過言ではないでしょう。

「抜き」の記者は、次の日の朝刊をチェックして慌てる他社の記者を想像して笑いを堪える快感がありますが、「抜かれ」た側の担当記者はたまりません。社内からもいろいろと言われるし、その後の対応をすることも屈辱になります。

その後の対応とは、他社が先んじた記事を追って裏を取り、後追いの記事を載せるか、そのままにするかです。記者の心情としては無視して事の収束を待ちたいところですが、尾を引きそうな事件であれば、追いかけざるを得ませんし、デスクから後追いの指示が出ることも多いようです。

戦いを楽しむ読者もいる

戦いを楽しむ読者もいる

何をもって「特ダネ」「スクープ」とするかは新聞社ごとの判断になってしまいますが、常に競い合っている現状においては、それほど激しく「抜き」「抜かれ」があるようには見えません。日常的には、同じ内容の記事でもA紙には容疑者の存在が出ていたが、他紙は出ていない程度の小さな差異はあるのでしょうが、世間の人々が驚くような特ダネはそうそう出ることはないはずです。均衡しているといえば、そうとも言えますが、明らかに「抜かれた」という記事以外は読者にはなかなかわかりません。

もちろん、数紙を購読している読者の中には、「抜き」「抜かれ」の戦いを楽しみにしている通な人もいるようです。この「抜き」のA紙はどんな続報をするのか、「抜かれ」た他紙はどんな対応するのか、記者と同じように数社の朝刊をチェックしていれば、そんな新聞の読み方や楽しみ方ができるのかもしれません。

その特ダネは本物か

その特ダネは本物か

「抜き」「抜かれ」が当たり前の世界では、逆にそれを利用しようとする側も存在します。それはリークかどうか区別しにくい特ダネです。リークとは、いろんな思惑をもって、懇意にしている記者だけに情報を漏らす、特定の新聞社にだけ資料を提供するといったことで、これらの情報操作がまったくないとは否定しきれません。

結果、リークの片棒を担ぐことになる「抜き」もあるかもしれないのです。特定の新聞社や記者に情報を漏らす人脈をつくることは記者の日頃の仕事として大事ですが、情報の内容を吟味する目を養っておくことも必要になります。何よりまず読者が特ダネと認める記事を発掘してこそ、一流の記者といえるのではないでしょうか。