ご希望の新聞社情報を無料で検索できます。

施設検索/ホームメイト・リサーチTOP

ホームメイト新聞社リサーチ

新聞社情報

新聞紙面の構成「求人広告と尋ね人の広告」



日本では、新聞広告のひとつとして、求人広告が最初に掲載されたといわれています。かつては尋ね人の広告も新聞に多く掲載されていました。

新聞広告から始まった求人広告

新聞広告から始まった求人広告

求人広告の主たる媒体は新聞でしたが、情報誌や折り込みチラシ、フリーペーパー、フリーマガジンなどに広がり、近年ではインターネットの情報サイトが主流になりつつあります。

発行部数の多い新聞ほど広告の掲載料金が高いため、当初、新聞紙上の求人広告は、いわゆる案内広告、三行広告と呼ばれるカテゴリーの中で掲載されることが普通でした。三行広告は文字通り、新聞一段の三行程度の枠に掲載される広告のことです。三行といっても実際には5、6行から10数行まで、行数またはセンチメートル幅の単位で広告が載ります。そこには例えば、「営業社員求ム委細面談高給待遇」といった短縮された言葉や文字が目いっぱい入っている求人広告がたくさんありました。

こうした三行広告の求人広告は、その後、主にスポーツ紙や夕刊紙に多く掲載されるようになり、一般紙では、日曜版掲載の求人広告専用の紙面が作られ、募集企業一社あたりのスペースも徐々に大きくなりました。求人広告専用の紙面は、枠割りや料金も独自で、通常の純広(純広告)に比べ安く設定されているため、大手企業や有名企業の募集を中心にスペースが拡大し、文字が並んでいるだけの求人広告から、ビジュアルを入れたり、デザイン処理をしたりといった工夫が見られるようになりました。

今では見る機会も少なくなった尋ね人広告

一方、尋ね人の広告もかつては新聞紙上によく掲載されていました。新聞社にもよりますが、この尋ね人広告は、三行広告と同じ扱いとなる場合や、業界では「臨時もの」と呼ばれる個人広告や死亡広告、火災広告、公示告知などの範疇として掲載するところもあるようです。

例えば、「○○ 父危篤 すぐ帰れ」「×× 解決した 連絡乞う」などといった、名前の呼びかけから始まる文面は、まったく関係のない読者も妙に気がかりになるほどインパクトがありました。携帯電話やパソコンなどの便利な通信機器がない時代、連絡手段は乏しく、行方知らずとなった近親者への連絡に、全国各地で数多くの読者をもつ新聞が、尋ね人の広告としてよく利用されたものと思われます。

どの尋ね人広告も独特の雰囲気があり、「何かの暗号」「犯罪組織への返信や伝言」に利用されているなどの都市伝説もささやかれることがありました。

しかし、個人名が入ることもあって、掲載する際は新聞各社、それなりに厳しい掲載基準を設けています。特に、近年、個人情報に対するチェックが厳密になり、また広告目的に対する審査も厳格になっています。

最近では、ほとんど見かけなくなった尋ね人の広告ですが、昭和の時代までの世相を反映するような、アナログでノスタルジックな新聞の、小さな歴史の1ページと言えそうです。

求人広告と尋ね人広告のルーツ

余談になりますが、求人広告のルーツは、1900年代初めにロンドンの新聞に掲載された「南極探検隊の隊員募集」の広告といわれています。著名な探検家だったアーネスト・シャクルトン卿によって出稿されたものです。

また、尋ね人の広告のルーツは、約3,000年前の紀元前、古代エジプトのテーベという都市に貼り紙されたものが、現存する最古のものとされています。織匠のハプと名乗る者が逃亡した奴隷を捕まえてほしいといった内容で、謝礼も用意するとあります。

興味と関心がある人は一度調べてみてはいかがでしょうか。